フレが対韓国フッ化水素輸出規制にまつわる問題がよくわからないと言っていて、私が調べてみたら本当によくわからなかったので調べた結果をまとめておく。
徴用工問題の報復措置としてフッ化水素の輸出規制が行われた、という報道があるが、素人目にはもっと事態は深刻であるように移る。
フッ化水素の輸出に関わる前提
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フッ化水素は、半導体産業に必須な物質である。
- 半導体は韓国の腫瘍輸出品目である。
- フッ化水素は、軍事転用可能なので基本的に輸出は経済産業省による許可制である。(外国為替及び外国貿易法)
- フッ化水素の生産シェアは、日本が90%程度らしい(ちゃんとしたソースは見つからず)
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フッ化水素の輸出規制には、ホワイト国(ゆるい)、一般国、などがあり、韓国はもともとホワイト国
- 一般の国だと、日本からのフッ化水素輸出取引ごとに個別審査・個別許可が必要。
- ホワイト国が相手のとき日本からのフッ化水素輸出は、包括的に許可が出る(複数の取引をまとめて許可を出せる)
今回の出来事
- 日本から韓国に対するフッ化水素(+2品目)の輸出を包括許可から個別許可に変更した
変更の理由(公称)(https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190701006/20190701006.html)
- 韓国に関する輸出管理について不適切な点が認められたため
- 日韓間の信頼関係が損なわれる事案が生じたため
影響
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韓国の半導体輸出が継続困難になる可能性がある
- 韓国製の世界的な半導体シェアが高いため、影響は広範囲に及ぶ
まとめ
- 日本国が、大韓民国を軍事転用可能な物質を信頼して輸出できる取引相手ではないと判断し、必要な措置をとった。
素人目で見たまとめ
- 今回の日本の輸出規制見直しは、日本が、安全保障上の理由で行うところを、徴用工問題を始めとする日韓関係の悪化を絡めている。
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経済面だけでみると、得する国はほとんどない
- 韓国製の半導体シェアが高く、直接・間接問わず輸入している国が多く、各国のコンピュータ関連産業が影響を受けるため
- 特に韓国経済に対する打撃が大きい
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経済面のメリットが薄いのに対韓措置を取った理由(予想)は、
- もともと日本側が安全保障上の理由から韓国のホワイト国を取り下げたかった
- 韓国をホワイト国から除外する措置は、韓国が信頼に値しないと公言したと捉える可能性が高く、経済への影響も大きいため切り出すタイミングを伺っていた
- そこで、一連の日韓間の問題がおこり、世論を損なわず大義名分を伴って輸出規制見直しができる状態になった
個人的には上記のようにニュースを読みましたが、推測なので正しいかはわかりません。